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zoom RSS 第35回 祖母山<宮崎県最高峰>

<<   作成日時 : 2010/11/23 21:27   >>

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今回が九州地方最後の宮崎県となった。この「祖母山」というめずらしい名前の由来は古くは姥岳、又は鵜羽岳と呼ばれ山頂に神武天皇の祖母、豊玉姫を祭つたことからだといわれている。九州中央東部に位置し、祖母傾(そぼかたむき)国定公園にあり、大分、宮崎両県にまたがる。大断層線に接し地形、地質が複雑である。植物も種類が豊富で垂直分布が貴重である。特に祖母山はモミ、ツガを混じえる自然林の山林となっている。標高1757メートルの一等三角点があり、東面には峻険な岩壁からなり、九州本土では5番目の高さになる。登路は大分県神原、尾平と宮崎県は北谷からとなっている。
天候に恵まれますようにと祈って出かけることにしました。

宮崎県/最高峰:祖母山(標高:1757メートル)

「正則の山行記録4・第331回」より
実施日:平成22年10月19日〜22日
目的地:祖母山<宮崎県最高峰>と霧島の山(韓国岳)
メンバー:単独(60才)

私の還暦と結婚38年目記念を兼ねて、私は山登りがメインで妻は観光めぐりメインのドライブ旅行をしてきた。とうとう私たちも老人の仲間入り。といってもまだまだ精神・身体とも青年のつもりです。

10月19日(火)
年休を含め、大型8連休となる。1年前からの計画である宮崎県最高峰を目指すべき旅行である。予定では高千穂から都井岬までの宮崎県縦断ドライブであったが、妻の要望に答え、都井岬をけずりえびの高原に変更した。そのおかげで韓国岳も登れたので幸いである。
真っ暗な中を滝不動駅まで歩く。朝一番の電車である。京成津田沼から定番になっている空港直行バスで羽田へ。そういえば、昨日から羽田空港が国際線ターミナルオープンである。益々羽田空港が栄えることだろう。成田も発着枠を広げて防戦態勢である。
さて我々は軽く朝食を済ませ、JL1883便7時35分発のボーイング737-800の機体に乗った。今まではB747、A300、B767が多く、今回の飛行機はぐっ〜と小さく狭い。ちょっと窮屈である。エコ飛行機なのでしょうがないといえばそれまでだが。
いつも飛行機で悩まされるのが航空中耳炎である。前回処方された噴霧器(鼻詰まりを良くする為)があり、昨日使用してみた。どういう結果となるか、楽しみである。
宮崎空港に予定通り到着。観光案内所で予約していたトヨタレンタカーへ連絡を取っていただき、迎えが来た。
車屋さんでスムーズに事務手続きが終わり、ついでに高千穂までをナビに登録してもらった。海岸線を走るコースである。一ッ葉有料道路に2箇所料金所があり、合計400円也。途中、パーキングでトイレ休憩する。自販機コーナーの裏にびっしりくっつきながら5匹の子猫が固まって寝ている。外には小さい親猫が我々に愛嬌を振る舞っていた。
国道10号線を北向きに走る。美々津の耳川を渡ると道の駅・日向があり、そこで昼食にしようと入る。温泉は休館になっているが、レストランはやっていると思い、ウロウロ探す。スポーツ施設の窓口の男性に聞いたら、温泉内にあるがやはりお休みだとのこと。残念。
更に進み、明日観光予定の馬ヶ背に近づいてきた。明日の予定を繰り上げようということになり、有料道路を通過し、料金所でもらった地図に海の駅・細島がある。さあ〜どちらを優先するかと車内で検討する。やはり先に食事だということになり、遠回りして海の駅へ向かう。
丁度お昼時でもあり、入口に予約名簿があった。まずは辛抱強く待つことにした。
カウンター席であるが漁港を見渡せるので幸運である。ここの名物である海鮮丼にする。1000円でお釣りが来る。全然、銚子(千葉県)よりも安かった。満足!
馬ヶ背はこの道なりにまっすぐ行けば、よい。岬の坂道を上がると駐車場と売店がある。案内看板を見ると一周できる。まずは湾内を見下ろす道を進むと例の写真に出てくる、有名な柱状節理の断崖絶壁の馬ヶ背である。福井県の東尋坊に勝るとも劣らない景観である。
突端の岬までは頑丈な防護柵で守られているので心配ない。Uターンして無人灯台へ登る。どんぐりの実があっちこっちに足元に落ちていた。今、お騒がせしている熊にとっては「良い餌場だなあ〜」と思った。残念ながら九州には熊はいない。
一周終えて、本日の宿泊場所である高千穂へまっしぐらである。延岡から有料道路に入るが無料である。
北方ICで降り、国道218号線にはいると五ヶ瀬川峡谷を見下ろしてずっと走る。まずは高所に橋脚があり、圧倒された。ドライブインを道の駅に作り変えたような道の駅・青雲橋で休憩する。妻から明朝の山用の食事を買って行けばと催促された。それもそうだと納得。おにぎり、パンがない。手作りの草もちを買った。ナビに今晩の宿・おがたまを入力。さあ〜もうすぐだ。
高千穂神社手前の大型電気屋入口に民宿の看板があり、右折して下る。広い駐車場があり、右側手前に止める。
どうも妻の宿の印象が悪いのか、不機嫌気味である。でも風呂上りの夕食でご機嫌に戻る。田舎料理には鮎の塩焼きからチキン南蛮、山菜料理でお膳の上はいっぱいである。ビールで咽を潤してから食事する。隣のおばさんたちも頑張って完食したと喜んでいた。あとで(家から)ブログに載っていた印刷物を渡したら、買い物バックが貰えた。いいお土産になった。
部屋に戻り、8時から始まる、夜神楽を楽しみにしていたが、妻が腹痛を訴えたので中止にした。便秘かな!ちょっと心配である。心配といえば私の中耳炎である。どうやら鼻づまり解消の噴霧器が効いた様である。異常なし。
早々と8時過ぎに就寝する。明日の妻との待ち合わせは道の駅にした。食事前に高千穂の町を散策してきた。高千穂高校を一周するコースである。夕闇前、高校グランドで女子高校生が弓矢の練習中である。そのうちの一人が的を射止めた。妻と私で拍手をした、その高校生は照れくさそうに「有難うございます」と返事が戻ってきた。こちらもニコニコ顔である。
高校の先を下っていくと道の駅である。妻に事前に待ち合わせ場所を確認してもらう為の散策なのである。

10月20日(水)
3時起床。懐中電灯を照らし、駐車場へ。昨晩、ナビで神原(ごうばる)登山口付近を入力してある。本来は宮崎県側の北谷から入る予定だったが、平日は五ヶ瀬川小学校から工事の為通行禁止になっている。一番楽な登山口なのだがしょうがない。諦めて、宮崎県を一回出て、熊本県から大分県に入り、神原登山口から登るのである。
国道を熊本方面へと向かう。時おり大型トラックとすれ違う。真っ暗な県道8号線に入ると全く、車の往来はない。県境あたりで一匹の立派な角を持った鹿が道路で立ち往生していた。刺激を与えないように、ゆっくりすり抜けた。
小さい街中を通り過ぎ、また真っ暗道を走りすぎる。8号線に別れを告げて、やや広い立派な道を進むと、ひっくり返った看板があり、越敷岳と表示されていた。車を留め、現在地を確認する。この道で間違いなさそうである。更に進むとトンネルを2箇所潜る。
やっと目的地の看板を発見した。丁度ワンボックスカーが1台出て来た。え〜こんな時間にと不審に思うが相手も同じことだろう。その車を出した後にこの祖母登山道に入る。一発で迷わずよく来れたものだと自分なりに褒めたい気持ちである。
しばらくすると真っ暗の中にトイレつきの小屋に着いた。勿論車も人も誰もいない。車のライトを消したら不気味な暗黒の世界である。
まずは朝食。昨日の草もちを2個食べる。窓の外から「トントン」と叩かれたらどうしょうかな、なんて思ったりして!
懐中電灯を照らし、道路の入口にある、登山者カードを記入する。18日に2名の記録が残っていた。先ほどの車は「何!」だったんだろうと!
5時20分に出発。少し車道を歩くと三俣になっていた。看板に右二つが渓谷ハイキングコースになっているらしい。行きは真ん中の道を進もう。すぐ行ったところで道に迷った。草むらになる。「最初から迷うなんて!」、先が思いやられる。本当に暗いと道を失ってしまうものだ。どうにか道らしい所にもどり歩きを再開。御社(おやしろ)の滝に着いたらしいが、道が何条にも分かれている。それぞれの道を照らしてみるがはっきりせず。全くの感で進むと先ほどの渓谷ハイキングの道と合流したらしい。沢の左岸をずっと登りつめると5合目小屋に着いた。丁度6時。一息入れて、すぐ出発。徐々に登りらしくなってきた。まだ真っ暗闇である。
Tシャツ1枚で丁度良い気温である。そんなに汗もかかない。黙々と歩くうちに「いのちの水」という小さい看板に出会った。小さい洞穴からは一滴もしずくがなく枯渇しているようだ。
平坦な広場の国観峠はあっという間に着いた。懐中電灯をザックに仕舞い込む。霧の中である。頂上に出ても期待できそうもない。
竹やぶの登山路に入る。9合目の標識を過ぎて、左手に9合目小屋経由頂上、右手がそのまま頂上へと案内板が示してあった。9合目小屋経由で行こう。道は等高線にそった平な道である。
9合目無人小屋である。風が出て来ているようだ。ここから10分と書いた標識を見て、また張り切って登る。
本当に10分だ。頂上は360度の展望の利く場所になっている。石祠と三角点がしっかりある。残念なことに雲の流れが早く、傾山方面が一瞬あらわれ、また雲に消されるのである。雲が下からどんどん湧いてくる。「まあいいか、頂上を踏めたから!」と納得した。20分ほど休憩して下山する。
下山途中で元気そうな青年が登って来た。「もうすぐですよ!」と励ました。私だけじゃなかったのだと山オタク同士、笑顔ですれ違う。お互い単独の良さを知っている者だからこそ分かりあえるエールの交換でした。
国観峠の赤頭巾を被ったお地蔵さんにあいさつして更に下山する。
所々に紅葉した木を見かける。本格的な紅葉はこれからなのか、それとも真っ赤に染まる紅葉はないのかもしれない。下りは真っ暗な登りと違い、景色を確認しながらゆっくり見渡しながら歩く。
沢伝いの苔に覆われた巨岩が目についた。沢の音を聞きながら、気持ちも和んでくる。
看板に6種類のカエデが案内されている。やはりこれからが紅葉の見ごろになるのかもと勝手に想像した。
暗く鬱蒼とした道は5合目小屋から御社の滝まで続く。
今度は渓谷ハイキングコースを沢の左岸から下った。道路に出て、すぐ駐車場に到着。車が2台増えている。ナンバープレートは宇都宮と品川である。私を含めて関東人が3名、祖母山を独占していることになる。入山記録を覗いたが、記されていないようだ。
まずは目的達成した。次は妻と観光ルート編である。夜明け前の暗闇道を今度は明るい道で引き返す。
宮崎県に入り、すぐウェストンの碑が県道8号線沿いにある。寄ってみたが山は雲の中で景色は悪い。結局天気が悪いと何もかも楽しみが半減どころ皆無でむなしくなってしまうものだ。
午後1時に待ち合わせであったが、道の駅に11時42分着いた。大分早く着いたので、妻もいないと思いつつ、ベンチを覗いたらしっかり座って待っていた。お互い早めに行動する性格らしい。
昼食をして観光することにした。田舎うどんを食べる。民宿の朝食も笊に載ってたくさんのおかずが山盛りだったとか。彼女の便秘も解消されたようだ。まずは安心。
妻に案内されて高千穂峡を見学。妻は既に見物済みなのである。傘を差して谷底を見下ろして散策した。
次は先週、息子夫婦が見物したという天岩戸神社に行くことにした。
高千穂の町を抜け、8Km先にあった。狭い駐車所は車でいっぱいである。傘を片手に神木のおがたまの木の脇からお宮の裏を袴のお兄さんに案内されて、厳かに聞き耳を立て、ありがたくお話を聞いた。天照皇大神がお隠れになったそうである。
そしてその先に天安河原という大きな洞窟がある。天照皇大神が岩戸隠れのため天地暗黒となり、諸神がこの河原に集まり神議されたという所だ。洞窟の中は神気がただよっている様なもやっ〜とした感じである。
本日の観光はここまで。日向の美々津まで直行である。
日向道の駅のすぐ先の漁港に民宿・森下があった。
雨も降り続いてやまない。本日の宿泊は我々だけである。耳川の対岸の煉瓦作りが昔の廻船問屋があったところらしい。
この民宿にはタオルと歯ブラシがないので持参したい。
幸脇漁港の幸がいっぱいの夕食である。伊勢えび会席料理、妻は大喜びである。女将さんと話が弾み、宮崎県の口蹄疫問題で県民が外出できず、観光客もなしで大変な損害を被ったそうである。いろいろと裏話もあり、ご苦労がよく分かった。
10月21日(木)
今日の朝はゆっくり出来た。8時40分に出発。宮崎県西部のえびの高原までドライブである。
車のナビは最近出来た東九州高速道路の高鍋ICの存在が認知されていないようだ。道路標識でナビを無視して高鍋へ向かう。
高鍋ICから清武JCTまで高速無料化実験路線なので無料である。助かる。宮崎自動車道に入り、霧島サービスエリアで休憩。地図を見て、ここの名物は霧島ラーメンである。早速食す。私はとんこつ味、妻は味噌味である。中々いける。
雨はあがり、晴れてきたようだ。小林ICで降り、ひたすら県道を登り続ける。
見晴らしの良い、不動の池を見下ろす。
お昼丁度にえびの高原温泉ホテルに到着。チェックインするにはまだ時間がある。フロントに断り、池めぐり散策へ出かけることにした。
鹿が人に慣れているのか、近くで草を食べている。土産物屋前に足湯があり、数人のハイカーが寛いでいた。
みやげ物屋の裏からスタートする。所々、えびの高原の動植物が紹介された看板がある。ひとつ勉強になったものがある。漆の木である。長年登山して森の中を歩き回っているのに、「漆の木」がどれなのか解らなかった。看板を見て、「なんだ、いつも見ていた木だ」と了解した。柿の幹に似た表皮で細長くひよっろっとした木である。くれぐれも触ると被れますのでご注意。
二湖(白紫湖、六観音御池)パノラマ展望台に到着。二つの湖も良いが、振り返ると双耳峰に見える韓国岳がすばらしく良い。うっとりさせられた。
妻にせっかくここまで来たのだから、白鳥山(しらとりやま)まで登ろうと誘う。妻も拒絶せずすんなり交渉が成立。
白鳥山頂上は電波塔があり、広々としている。遠く、鹿児島湾(錦港湾)に桜島が浮いている姿が見える。
北展望台を降り、六観音御池方面へ下る。途中、紫式部の実が鮮明に我々の気を引くように、ひときわ輝かしく色彩を放っていた。
静寂な緑の囲まれた木々を潜って行くと、大きな杉の木が2本現われる。樹齢500年以上あり、幹の太さも大人が4,5人、手をつないで一周できるくらいの太さがある。
巨木に気を取られていたが、右に目を向ければ、目的の池である。そして正面に韓国岳と湖の周りには紅葉が始まりそうな木が赤く色付き始めている。
ほっとする憩いの場所である。しかし誰もいないというのも不思議である。こんなよい名所地なのにと思った。
写真を何枚か収める。後ろにお堂があり、昔、上人さんがお経を読んでいると白鳥に化けたヤマトタケルノミコトが現れたそうだ。感銘した上人さんが手彫りの六観音をここに安置したとのこと。観音堂をお参りして、二湖に挟まれた道を戻り、高原の駐車場へ戻った。白鳥山経由で六観音堂を往復して、休憩をしながらゆっくり見て歩けば2時間30分である。ちょっとした散策になった。湖めぐりで終るよりも簡単ではあるが登山してきたという事実の方がはるかに価値があったと思う。
みやげ物屋で韓国岳のバッチを買い、ホテルへ戻る。
民宿続きだったが、ホテルもまた良いものである。ホテルの部屋は畳の部屋と洋間の二間続きで、ものすごく休まる。特にここのホテルは気に入った。
早速、温泉に浸り、ゆっくりと寛いだ。ディナーはチーズフォンデュコース。食べ方をしらない私は妻の真似をしてとろけるチーズにパン、野菜類を付け、口に運ぶ。どうも洋食は苦手だが、たまには良いものだ。
妻が温泉に入っている間に、明日の山の用意をした。忘れ物がないか確認し、明朝3時に起床なので9時に寝る。

10月22日(金)
ホテルには前日に断っていたので、ガードマンの方に玄関の鍵を開けてもらい、駐車場へ。
外は星空のないくらい夜である。ホテルから車で10分、韓国岳登山口(バス停がある)である。多少歩く分が省けた。
 ホテルの明かりが下に見えるが、山の中腹から上は雲が掛かっていた。
3時50分。懐中電灯を片手に出発。硫黄山脇は風が強く吹いている。
このまま風に吹かれて上るのは難儀だなと思っていたが、林の茂みに入って助かる。まさしく暗夜行路である。こんな時間に登山する人間は私しかいない。3年前の開聞岳を思い出した。あの時もこんな時間帯に風が強い中で不気味な感じで登山をした。
1合目毎に標識を確認して登る。4合目過ぎから雲の中に入ってきた。林の茂みも無くなり、風を気にしながら登る。5合目で道が広がっていたせいか、道を失う。どうやら火口淵の崖に来てしまったらしい。霧で真夜中の暗闇ときている、手探り状態で目をよく凝らして、元の道に戻る。
怪しげな道を登り続ける。8合目の標識を確認してから9合目の標識に会えず、益々風が強まり、メガネが曇りだす。すると幻のように獅子岳、山頂の矢印のある標識が目の前に現れた。よかった!道を踏み外してなかったと。正直な所、ここら辺で休みたい所だが、おそらくこの近くに頂上があるのだと直感していた。もうちょっと進もう。道がなくなり、なだらかな岩を登るのだが、縦横、動き回るのだが登るルートが見当たらない。タオルの端でメガネの曇りを拭い去っても、すぐ曇ってくる。厄介である。
手探りで岩場に顔を近づけながら右、左と移動していた。風が強く靡いている。ぼんやりしている懐中電灯の明かりを少し上にずらしたら、白く韓国岳という文字が現れた。山頂の標識が岩場の間に差し込まれている。「やった!」蟻地獄から抜け出したような感覚の喜びである。まずは感動を心に仕舞い込み。休憩をすることにした。どうやらここは火口壁の先端にあるのか風がやたらと強い。風避けになるような岩場の陰で半身しか隠れないが、時間つぶしをする。もうすぐ夜明けだ。寒いのでジャンパを羽織る。どうも納まりの悪い岩陰である。風が前から、いや後ろからかな!時々、位置をずらしながら、時計を見る。まだ5時30分。なんども時計を見る。日の出時刻が6時過ぎで、もうそろそろ白み出してくれるだろうと期待する。6時になったら下山しょう。登頂の目的は果たせたのだからと決める。どうやら何も変化がない。なんどもメガネを拭きながら、下山開始。
元の標識(分岐)に戻り、登山道を下る。途中で無意識に「このくそー!」と喚いてしまった。なにかはけ口がなく、心残りがあったのだろうか。宮崎の山頂で晴れずじまいの結果になった悔しさがどうも納得できない不運のわが身にやるせなさを感じたのである。
段々冷静さが戻り、無事な自分がここにいるだけでもあらゆるものに感謝しなくてはならないと思うようになった。
しばらくしたら、突然下から一人現れた。私の鈴で彼は私の存在がわかったであろうが、こちらとしてはちょっとびっくりした。まだ暗闇である。でも彼が頂上に着く頃には日の出時刻であり、少しは明るくなっていることだろう。
山の纏わり付く、雲から降りてきて、明るくなってきた。山から本日の観光スポットである日南へ向けて気分を切替えよう。
ホテルに戻り、大した汗もかかなかったが、温泉に入りすっきりする。
バイキングの朝食はまた腹が減っていたので旨い。妻は更に調子が良いのか2食分の食欲で頑張っていた。
これから日南方面へ観光して、宮崎空港へ直行するので帰りの荷造りも兼ねてパッキングした。
9時にホテルを出発。昨日の道を戻る形になる。高速道路に入り、霧島サービスエリアでトイレ休憩。その後は宮崎市内から道の駅・フェニックスへ。
こちらはうそのように晴れている。南国の花が咲く海岸である。鬼の洗濯板のある岩を見物。
更に南下し、鵜戸神宮へ。近道が工事のため、迂回して駐車場に。正直言って余り期待していなかったが、海岸ぶちの波が岩場にぶつかる迫力に圧倒され、その淵に大きな洞穴にきれいな神宮がほどなく収まっていた。
乳の飴(神武天皇の父が祭られている。主祭神の母君豊玉姫が御子の育児のため両乳房を洞窟にくっ付けて出来たおちち岩から清水が湧いている。この清水から作ったもの)をお守り代わりに買う。
みやげ物屋の2階で昼食。地鶏そばを食べる。1階の店のお勧めに寄り、みやげ物をたくさん買った。
宮崎の最南端の都井岬は時間的に無理な為、空港へ。
車を返却する為にガソリンを入れようと思ったが、見つからず少し遠回りをして満タンにする。
空港に午後2時到着。最終便の予定だったが、1便繰り上げて帰ることにした。幸いにも最終便の空席がなく、この便に空席があり、ラッキーであった。金曜日の羽田行きは要注意である。
4時10分定刻に出発。MD90の機体である。尾翼にエンジンがあるのが特徴である。何れにしてもこの機種はなくなる。貴重な思い出にもなった。
第2ターミナルでピザとスパゲティをツマミに乾杯し、打上とした。

<参考>
山行記録
(1)祖母山:単独
@歩行距離約6Km(標高差1000メートル)
歩行時間4時間25分
Aコースタイム
登山口駐車場<30分>御社の滝<10分>5合目小屋<1時間10分>いのちの水<10分>国観峠<30分>9合目小屋<10分>祖母山山頂<20分休憩/15分>国観峠<50分>5合目小屋<30分>登山口駐車場

(2)白鳥山:2名
@歩行距離約5Km(標高差150メートル)
歩行時間:2時間20分
Aコースタイム
高原駐車場<30分>二湖パノラマ展望台<20分>白鳥山<40分>六観音堂御池展望台<50分>

(3)韓国岳:単独
@歩行距離約4km(標高差600メートル)
歩行時間2時間20分
Aコースタイム
登山口<40分>5合目<30分>8合目<20分>山頂<40分休憩/50分>登山口

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